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アイスランドから送るふぉとえっせ〜。 ばっくなんば〜はこちら


「お引っ越し」

2001年12月2日


真冬のGulfoss

 
今回のフォトエッセイは半分ウェストフィヨルズ、半分サウスアイスランドなのでタイトルはそのまんま。(笑)と言うわけで引っ越ししました。アイスランドの引っ越しは、トラックで運ぶ方法と船で運ぶ方法があるんだけど、りゅはトラックにしました。と言っても荷物の量や行き先で、どちらが安いか決まってしまうので、あまり選択肢があるとは思えないなぁ。もちろん日本の引っ越し屋さんみたいに、電話一本で見積もりから運搬・清掃までやってくれるようなサービスは間違っても受けられないです。




ほとんど工事現場と化してる

 
引っ越し当日は普段の行いが良いのか、なぜか雪。(ー_ー;) 朝の10時に運送屋さんに来てもらう事になっていたので、隊長1号は荷物が運べるようにと、スコップで雪掻き。チマチマと人が通れるスペースを雪掻きし終わって、屋内で荷物の整理をしていたら、きました、来ましたよ。トラック1台と巨大なブルドーザー、それとパワーショベルとブルドーザーを足して2で割ったようなへんてこな重機が‥‥(ー_ー;)




さすがに効率はいい。だが、ほとんど投げ入れ(ー_ー;)

 
巨大なブルドーザーは道路の雪を一気に押しやって、トラックの駐車スペースと作業スペースを作り、 もう一台のへんてこで、自宅の玄関から道路までの雪をあっという間に掻いてしまった。隊長1号が15分かかって掻いた面積の10倍を、ものの10秒で掻いてしまうとは‥‥やっぱりこういう状況下での引っ越しは慣れているのね。
(隊長1号談)ちっ! 雪掻きして損したぜぃ。



運送会社のトラックとオルファーさん(左)エイナーさん(右)

 
上の2人のおかげであっという間に積み込みが終わりました。慣れているというのはすごい事だと思いましたね。ホント。特にあのへんてこな重機はクレーンの先にブルドーザーのシャベルが付いているので、2階のベランダから直にモノを降ろしたり、垣根の上を越えて玄関先までシャベルを延ばし、玄関先で荷物をシャベルに乗せるだけ‥‥というような芸当が出来てしまいます。とにかく2人には感謝です。ありがとう。



ボルンガヴィックの見納め

 
トラックが出発した後、室内をくまなく掃除。天気予報によると、引っ越し当日の夜半から天候が崩れ初め、翌日は最悪になるとの事。そのせいか、大家さんが友人だったので「掃除はもういいから、天候が崩れないうちに出発しろ」と散々言われたけど、まぁそれはマナーと言う事で‥‥ちゃんと掃除しましたよ。出発してから振り返るように街の写真を撮ってみたんだけど(上の右側の写真)、天気が悪くて何も見えないじゃん。



郵便局のトラックと夜中のガソリンスタンド

 
実際、出発したのが夕方の4時くらいだったので、すでに辺りは暗かった。一応、車のオイルくらいは補充しておこうと思い、車事情2にも登場したガレージのおじさんのところへ‥‥。どういう訳か教えていない人たちまで引っ越しの事を知っていて少しびっくり。普段シニカルなここのおじさんは、少し寂しそうな目をして「今から天気が悪くなるから気をつけて行け」と吹雪の山での運転について色々アドバイスしてくれ、おまけに補充したオイル代金までプレゼントしてくれました。シャイな筈のアイスランド人からこういう事をされると少しジーンとします。



何も見えない。右はまだリアウインドウが見えていた頃の車の背面

 
全走行距離650キロ程のうち最初の350キロは、曲がりくねった起伏の激しいフィヨルドと山越えでした。吹雪のせいで視界が悪くスピードは出せなかったけど、比較的問題なかった。実はみんなが心配してくれていたのはこのエリアの山越えなのでした。所々の街でガソリンの補給をしながらいよいよ首都近郊へ。もうここまで来れば楽勝だね‥‥と思いきや、視界が異常に悪い。全然見えない。ホントに見えないのよ。首都を越えた辺りから、もう最悪。路肩には車両がバンバン落ちているしぃ〜。実際この後アクシデントに見舞われるのですが、さすがのフォトエッセイも自分自身の緊急事態の最中に写真を撮っていられるほど根性入ってませんので、写真はなしです。m(_ _)m  はい。

Cold Nature BBSの275番より、一部引用


実は今回引っ越すにあたって、大きな荷物はトラックで運び、観葉植物の類は自分の車で運んだのですが、途中、首都近郊では猛吹雪で視界が悪く(視界2m程度)場所によっては多くの車が運転を誤り、路肩を外れて土手の下に落ちてました。普通の乗用車はもとより長距離トラックやコカコーラのトラックなど、普段運転し慣れている筈の車まで落ちていたのにはビックリ。この吹雪の状態だと、一度落ちてしまうと自力で上がってこられないので、みんな車は乗り捨てです。この天気だと他の車で引き上げる事も不可能です。

んでりゅたちも一度落ちたのですが、一応ジープなので何とか自力ではい上がり、他の車を後目に走っていたら、再び路肩を外れて身動き出来ない状態に‥‥。2度目は角度が結構急だったので、はい上がろうとしてもタイヤが滑って、どんどん深みにはまる状態でした。目の前の雪の闇が崖なのか、緩やかな土手なのか解らないので、下手な事はできません。強風に煽られながら、坂の途中で傾いて止まっているのが心配だったので、隊長1号が坂の下の状況を見ようとドアを開けた途端、強風でドアを押さえていられず、ドアのストッパーが大破、ドアは車体を大きく歪めて180度開いてしまった。この時風速は30mを越えていたのじゃないかな。そうこうしていると長距離路線バスが停車してくれて、猛吹雪の中おじさんが降りてきて、「バスに乗りなさい!」とかなんとかアイスランド語でどなっていたので、彼が取りあえずバスまで出向き「What is the best way?」「Just come with us.」の一問一答で路線バスで次の街まで行く事になりました。

この後、彼が一度車に戻って来て、寝袋にくるまっていたりゅに、出発の用意をさせ、先にバスに向かうように指示し、その後彼が車に乗り(助手席のドアは開けられる状態じゃなかった)必要な物を取って車外に‥‥しかしまたしても強風で扉が閉められず、1分くらい格闘の末、渾身の力を込めてなんとかドアを閉め、鍵をかけずにバスに乗り込んで来ました。実はこの時に急いでいたせいもあり、隊長1号は右手にだけしか手袋をはめなかったので、左の中指から小指まで経度の凍傷にかかってしまい、指先の感覚が未だありません。実に雪の怖さを勉強しました。

ちなみに、車の運転中にワイパーは凍って使えなくなり、左右の窓も吹雪で見えず、ついでにリアガラスも凍り付いて見えない状況と言うのは、りゅの想像を遙かに超えた雪の世界です。数時間後には天候もかろうじて回復し、車を回収する事ができたのですが、もちろん観葉植物は昇天されておりました、はい。(ー_ー;)

このような悪天候が頻繁に起こるとは思えませんが、レンタカーを借りる際はこのことを念頭において置いた方がいいと思います。ちなみに、首都及び近郊でも、センターライン、停車線、道路標識の類は雪がこびりついて、全く認識できませんでした。また、郊外は街灯がありませんので、ポールの反射する光が頼りですが、これも、雪で非常に見にくかったです。標高が高い所(グルフォス等へ行く時に通過する場所など)は、あっという間に天気が悪くなる事もあります。携帯のレンタルや、ホテルなどはまだ時間が無くて調べていないのですが、レンタカーの利用に関しては、・・・こんなところでしょうか。携帯はもしレンタルがなかったら、何か方法を考えてみます。無いのは怖すぎますもん。




ついた先はこんな所

 
ウェストフィヨルズは樹木がほとんどなく山は岩ばかりで、それが荒々しい自然の良さでもあり、結構好きでした。今度の場所は樹木が多く、空が広い感じで、それはそれでまた違った良さがあります。凛と聳え立つ山々とフィヨルドのコントラストが印象的なウェストフィヨルズの縦に広がる景観は捨てがたいモノがありますが、サウスアイスランドの地平線まで雪原が続く広大さは、今までに無かった感動です。お気に入りが1つ増えました。



雪原の夕日

 
これ3時半くらい。辺り一面をお見せ出来ないのが、残念だけど・・・すっごくきれいだった〜。写真の撮りがいのある場所が多いので、生活が落ち着き次第、撮影に行くつもりですので、お楽しみに!








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