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「夏休みの前日」

2003年6月3日



「Pingborg」(Pは特殊文字)

 
世の中何が幸いするかわかりません。りゅの場合、ボヤ騒ぎのおかげで階下の住人とすっかり仲良くなり、今では頻繁に行き来をするようになりました。階下にはご夫婦と上からシィミンくん(こんな発音だっけ?)、タニャちゃんとまだ赤ん坊のアゥガストくんが住んでいます。その中でも12歳のタニャちゃんは、いつも「テッケンしない?」(鉄拳←プレステのゲーム)と遊びに来ます。テッケンの持ち主はりゅなのに、なぜか負けることが多いのよね。まぁ、それは置いといて・・・

さて、以前ボルンガヴィックの学校に1日体験入学はしたことがあったけど、フォトエッセイには載せたことがなかったので、1度行ってみたいなぁと、思っていた今日この頃。ある日タニャちゃんに聞いてみたところ、翌日が今学期最後の日だと言うじゃないですか。と言うわけで、5月最後の週、うちの地域にある学校へおじゃましてみたよ〜。



黒板があるぅ 


 
どこに行っても、教室の雰囲気ってありますよね。この学校、何と生徒総数が22人の2クラス。なんともかわいらしい数でしょ?もちろん、生徒の年齢はまちまちで1クラスに数学年が混ざっています。通常、義務教育は6歳から16歳までの10学年で、1つの学校で教わります。

ただ、ここPingborgはセルフォス付近に点在する家々に住む子供達が対象のため、とても小さな学校です。なので、通っているのは1〜7年生のみ。8年生(って言うのかな?)からはセルフォスの学校へ通います。もちろん、みんなの住まいはセルフォスから数(数十?)キロ離れているので、スクールバスが迎えに来てくれ、両親は送迎の心配をする必要がありません。だから、みんなポツンポツンと離れたところに住めるのね。すごいなぁ。授業は1回40分で8時半に始まり遅くても14〜15時くらいまで。あれ?りゅは日本の学校ってもう少し授業時間が長かった気がするぞぃ。違ったっけ?



職員室・・・に見えるっ?

 
この日は日本で言うところの終業式(だっけ?)なんですが、日本と違って式なんてありません。りゅが着いた9時の時点で子供達はオモテでサッカーをしていました。校長先生に挨拶し、職員室へ連れて行ってもらいます。でもね、職員室とは言え、 なんだか、ただのお部屋なんですよ。そこにいた2人の先生と話していると、いきなりジリジリジリッとスゴイ音がっ。何かと思ったら、なぁ〜んだ、校長センセが手動でベルを鳴らしたのでした。ふむふむ、そろそろ授業なのかな?あっ、でも、今日は授業はないとか言ってたよね。何をするんだろう?



上級生(左)と下級生(右)

 
先生に「早く入りなさ〜い」なんて言われながら、生徒達がそれぞれの教室へ入っていきます。上級生を教えているのが左にいるIdunn先生。ここで教え始めて2年ほどだとか。このクラスには9歳から12歳まで計12人の生徒がいます。ちなみに彼女は80年代後半に日本に2週間ほど来たことがあるそうです。大半は神戸で講習及び会議だったので東京には3日しかいられなかったとか。

下級生を教えているのが右にいるHalla先生。このクラスでは6歳から8歳まで計10人が学んでいます。この時はみんなで歌を歌ってくれました。馬が駆ける様子を表した歌で、アイスランド人なら誰もが知っている歌だとか。馬に乗っている時も歌うことが多いそうです。みんな一生懸命歌ってましたよ。そう言えば、以前ボルンガヴィックの学校に行った時もそうだったけど、歌を歌ってお出迎えするのはポピュラーなのかしら?



どこの国も同じ?ちゃんとせんせぃを見ましょ♪(上級生のクラスで)

 
やっぱり、終業式はなくても、翌日から夏休みかと思うと、みんななんだか浮かれているみたい。まっ、普段なら授業をしている時間に他のことをしてるんだもんね。この時間は今までの提出物を返してもらったり、壁に貼った絵をはがしたりしてました。ところで、実は夏休みって3ヶ月もあるんですよ〜。夏期講習なんてないし、もちろん、宿題もありません。8月31日に必死に宿題を片づける・・・なぁ〜んてことしなくていいんです。(←ん?りゅだけ?)子供にとっては、なんて羨ましい環境でしょっ。い〜なぁ。

ちなみに真ん中でこっちを見ているのが階下に住むタニャちゃん。昨年まではお兄ちゃんのシィミンくんもこの学校にいたのだけど、学年が上がってセルフォスへ移っていきました。この辺では、学年が違う兄弟で同じクラスってのも珍くないのかもしれないので、ちょっと寂しいかな?ただ、タニャちゃん、いつもと違ってなんだかあまり話しかけてきません。どうしたのかな?と思ったら、たいちょが「子供の頃授業参観で親と親しげに話す子供って少ないでしょ 恥ずかしいんだよ」だって。そうなのかなぁ。ふ〜ん。



絵を剥がしてぇ・・・

 
みんな自分の絵をはがします。高いところは先生に頼んではがしてもらいます。りゅにはムリだけど(←チビ)たいちょならコレくらいお手伝いできるかな?と、絵の前にウロウロしている子に、聞いてみたら・・・う〜ん、自分の絵がわからなくなっちゃったみたい。まっ、そう言うこともあります。(^^;) それにしても、こういう環境って否応なしに上級生が下級生の面倒を見るようになるのかな。ある意味いい機会かも。



全学年入り乱れてのサッカー

 
絵をはがし終わったら、今度はまたまた体を動かしましょうと、校庭でサッカー。でも、全員参加している訳じゃなくて、数人が脇で見ています。たまにプレーしたくなったら、入れてもらって、飽きると(疲れると?)端で休憩。ほとんどの子はず〜っとプレイしてたけど、こんなに自由度があるんですね。びっくり。でもね、脇で見ているりゅが気になるのか、タンポポを摘んで持ってきてくれたり、絵を描いてそれを「日本人へ」って書いてくれたり、なかなかかわいいところがあるんですよ。方や、サッカーはやっぱり上級生の方が上手いけど、下級生も果敢に健闘しています。その年齢差を考えると、みんなよくやってるよ。まっ、ちょっとダンゴになっちゃうのはしょうがないのかな。

奥に見えている黄色い小屋は女の子達がおままごとをする部屋だとか。ん?幼稚園用じゃないみたいだけど???



はぁ〜い、みんな、こうちょせんせぃの言うこと聞きましょうねっ

 
ゲーム終了はもちろん、校長センセが手をたたきながら叫んで知らせます。それにしても、彼の声がまたよく通るんだな、これが。で、センセが用意した果物を食べながら休憩がてらみんなでワイワイガヤガヤ。もちろん、いつもこんなに遊んでばかりじゃぁ、ないんだって。なんでも2週間前に試験が終わったし、数日後に試験の結果発表があるし、秋になればまた、たくさん、勉強しなきゃならないから、今のうちに遊ばせとくのだそうです。う〜ん、3ヶ月も夏休みがあれば、いくらでも遊べそうだけどなぁ。ちなみに滑り台に座っている彼は体育の先生ですよぉ。



特別課題の石取り(笑)

 
おやつも食べてお腹が膨れたら、今度はどこかへ歩いていきます。何をするのかと思ったら、校舎裏にある道路脇に埋もれている石を拾い始めました。何でも、この道路は去年できたばかりで、場所のせいか道路脇にホコリがたくさん溜まってしまうとか。なので、石を取って、種を植えて花壇にしましょ、ということみたい。ここでも、色々な子がいて、真面目に石取りに取り組む子、他の子と遊んで先生に注意されている子、はたまた小さな水晶入りの石などをみつけて、りゅやたいちょに持ってきてくれる子(^^;)、などなど様々です。でも、やっぱり、普段は授業をしている時間に、オモテで別のことをするのが楽しいみたいでした。



隣接した幼稚園「Krakkaborg」で と4歳児の描いた絵

 
そして、作業の合間を見て、校長センセが連れて行ってくれたのが、学校の斜め向かいには幼稚園(保育園??)。ここには2歳から6歳の就学前の子供達が通っています。ここは当然義務教育ではないので、人数も時間も時によってまちまち。まっ、これは親御さんの労働時間によって違うようです。この日は13人中5人が欠席のようでした。

ここでは、日本の幼稚園(今は分からないけど)のように、お絵かきをしたり、歌を歌ったり、ビデオを見たりといろいろするのですが、なんでも1番重要なのは「フリープレイ」だそうです。左写真右奥にいるPordisセンセ(Poは特殊文字)曰く、これは、その時間に何をするか、誰と遊ぶか等を各自に決めさせるもので、それを繰り返すことによって、自分が何をしたいのかを考えられるようにするとか。どちらが良いかは、それぞれの立場(本人・両親・社会及びその国のあり方)によって違うので、一概に言えないけど、日本の教育とまったく違って面白いですよね。

幼稚園には学校と違って3ヶ月の休みはありません。もちろん、両親の夏休みが長ければ、それだけ長い夏休みを取れるのだけど、1つだけ決まっているのが、園児は6週間の休暇を取らなければならないと言うこと。確かに、年間ず〜っと平日は17時まで幼稚園に籠もりきりじゃ可哀想だもんね。ここは小さいので、一斉に6週間の休みを取り、園は閉鎖するけど、首都などでは年間通して開園していて、各自が家庭の都合でそれぞれ6週間の休みを取るそうです。



給食室(左)と、さぁて、いただきま〜す!!

 
この日のお昼はハンギキョルト。やっぱり、最後の日は少し豪華なものを、とのことみたいです。幼稚園と同じ建物の中に給食室と食堂があり、給食のおばさんが毎日作ってくれるとか。い〜なぁ。りゅにも食べさせてぇ〜。(笑)この後は、近くの村ストックセイリへ行って水泳のテストだったのだけど、うちはここでお別れしました。えっ?子供達の水着姿見たかった?(笑)



校長センセ兼この地域の水道監督兼役者さん

 
校長センセことSigurgeirセンセ。名前の意味はウェポン=武器なんですって。(笑)面倒なので海外では普段、ミドルネームのHilmar=ヘルメットと名のるそうです。もう27年もここで教えているとか。彼のお話は面白くて、地域についていろいろと説明してくれました。しかも、突然、「君たちの家の辺り、水道の出が悪いでしょ?」と言うので、何かと思ったら、彼はこの付近における水道管理の責任者でもあるそうなんです。ただ2000年に起こった地震のせいで、水道管が少し沈んでしまい、まだどこが悪いのか発見できてないので、もう少し待ってね、とのことでした。

うちみたいに普段の生活に使用しているだけなら、何の問題もないけど、ウシ農家などはミルクのために、お水をたくさん飲ませなきゃならないから、大変だろうね。んでんで、後から聞いたところによると、彼は役者さんでもあるそうなんです。たまに映画の端々に写ってるみたい。あの通りの良いクリアな声はそのせいだったのね。話し方のタイミングもよくて、とっても楽しい先生です。



校庭の片隅から

 
このすぐ裏には生徒1人1人に割り当てられた畑もあって、みんな自分の植えたいものを植えています。それにしても、こんな景色がいつも見られるなんて、なんて環境が良いのでしょ。とりあえず、ここに来て思ったのが、小生意気(失礼)な子供がいないってこと。スクスクしていて、恥ずかしがり屋だけど、みんなとっても感じが良かった〜。やっぱり、環境のなせる技なのかしら?

ところで、りゅにとって夏休み前日と言えば、大掃除。通常でも毎日どこかしら掃除をしたような記憶があるので、センセに聞いてみたら、「食後のテーブルは拭くけど、掃除は掃除婦がしに来る」んだって。教育のためには、自分達で掃除した方がいいのかなと思うけど、子供にとっては楽でいいのかもね。

来年には近隣にある、似たような環境の学校3つを統合する予定だそうなので、こんなに小規模なのもあと少しのようです。




------------------------おまけ------------------------


 
金環日食の前夜、お天気が悪そうで心配していたら、タニャちゃんがくれました。「もし見られなかったら、代わりに見てね」って。急いで作ったみたい。いい子だなぁ。ありがとねっ。ちなみにタニャちゃんは、その晩、夢の中で金環日食を見たそうです。前夜に過去の金環日食をテレビで見ていたせいかな。でも、見られた人はほとんどいなかったんだもん。(←アイスランドでは、1箇所だけ晴れたところがあったそうです。い〜なぁ・・・)夢でも見られてよかったね。ちなみに次は45年後みたいですよ〜。












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