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ウエストフィヨルズから送るふぉとえっせ〜。 ばっくなんば〜はこちら


「停電の過ごし方」

2001年11月11日

 
BBSにも書きましたが、今回は停電について。(ー_ー;) 火山活動のおかげで温泉のわき出るアイスランドの発電方法は基本的に地熱発電です。が、中には当然例外もあるわけで、ここウエストフィヨルズはばっちり、その例外に当てはまり、水力発電が主となっています。暖房も電気でお湯を沸かしたセントラルヒーティングだったり、電熱版のヒーターだったり。まぁ、りゅの村は温泉が出ないからしょうがないのですが・・・。ちなみに村はずれには、水力発電のための小さいダムがあります。



水力発電所近くの小屋

 
しかし・・・水力発電のせいかどうかは分からないのですが、この地域、停電が多いのです。暴風が吹いちゃ、すぅ〜っと、電気が落ち、送電線が凍っちゃ、(←まぢ)音もなく、電気が止まります。もちろん、原因不明の停電も普通のこと。(ほんとなのよ)どう対処するかというと・・・

停電は大抵、冬場の悪天候時にやって来ることが多いので、暴風などが吹くと心の準備ができます。この時期日照時間が短いので、停電中は真っ暗になってしまうことが多く、ライターなどの火種とキャンドルの用意は欠かせません。もし、コンピュータなどを使用している場合は、保存してシャットダウンしてしまう方がいいでしょう。時間が許せば、必要ない明かりやテレビも消しておきましょう。そして、いざ停電が起こったら、・・・決して驚いてはいけません。この辺で停電は特別なことではないのです。すみやかに、キャンドルなどに明かりを灯します。キャンプ用にかわいいからと、購入したランタンも、結構有効です。うちにはありませんが、暖炉などがあると凍えなくていいのでしょう。当然、電気で供給される暖房も止まってますからね。ほら、キャンドルやランタンの明かりを見ていると昔の生活が偲ばれてくるでしょう?止まってしまった(電気によってもたらされていた)時の流れは、私たちに懐かしい時間の感覚を取り戻させてくれます。まるで明るい間に働き、暗い時は休めと言われているみたいに・・・。

たとえ、食事の用意をしていても、電気コンロがつかない以上、たいがいの料理は作れません。でも、寒いので食材が腐ったりしないので安心です。入浴だって、電気で沸かしている温水は冷水に変わってしまうのですから、泡などすすげるだけ、すすいで出てしまう方がいいでしょう。そもそも、暗闇でちゃんとシャワーを浴びるなんて芸当できませんよね?テレビだって観られないし、音楽だって聴けません。こう考えると、本当に出来る事は限られていますね。でも、とりあえず気を取り直して、かすかな明かりを頼りに暗がりでの読書など、電気がなくても出来ることだけをしてみましょう。暖房も切れてますから、ベッドに潜るのもいいかもしれませんね。そして、ひたすら回復を待つのです・・・。



家越しに見える発電所に向かう車の明かり

 
電力会社の人だって頑張っています。あっ、街灯(村灯)が、つき始めましたっ!もうじき、回復するでしょう。うちの通りの向こう側は電気がきたみたいです。もうじき、もうじき・・・。(ー_ー;)やっと、うちにも電気が来ました。電気のある生活ってなんて素晴らしいのでしょう。さて、回復後少しだけ様子を見て、大丈夫そうなら停電前にしていた事に戻りましょう。えっ?テレビの番組はもう終わっちゃったって?諦めてください。停電だったのですから。えっ、お腹が空いた?じゃぁ、電気のあるうちにお湯でも沸かして、インスタントラーメンなど簡単なものでも作りましょう。もっと手の込んだものを食べさせろって?諦めてください。停電は連続する事が多いので、油断は禁物。お腹が空いたまま寝るよりはマシというものです。運がよければ、そのまま日常生活に戻れますが、大概はそんなにうまくはい かないので、結局停電が頻発するようなら諦めてふて寝でもするのが一番賢明なのです。


・・・けっ、そんなこと書いてみた所で、やってられるかい。(ー_ー;)原因不明の停電なんて、当然、突然起こるわけだし、第一、火種の用意だって、出来やしない。何故かそう言う時に限ってライターのオイル切れだったりするしね。(しょうがないのでキャンプ用のガスバーナーを暗闇の中探しだし、ランタンに明かりを灯す、なんてことしちゃいました。)(ー_ー;)とりあえず、確保した明かりの元、昔みたいな明かりだねって言ってられるのも、ここまで。だって、仮に復旧したとしても、すぐに停電するのが常だから、そんな呑気なこと言ってる場合じゃないじゃない?それに、もし、暗い時間は休む時だとすると、この国では冬中寝てなきゃならないことになっちゃう。(笑)



こんな時に限ってライターのオイルが切れてたりする

 
さて、兆しも音もなく、停電が続発したとしても、ここで電力会社に電話なんてしちゃぁ、いけません。(ー_ー;)だって、彼等にだって、分からないんだから。(笑)仮に電話してみたところで、

りゅ「あの〜、電気が5分以上止まってるんですけど、今日は何か、試験でもあって、止まってるのでしょうか?」 (もちろん、そんなわきゃありません)

電力会社の人「いやぁ、発電機がトラブっていてね」

りゅ「あら、たいへんね。で、どれくらいで復旧するの?」

電力会社の人「さぁね〜、5分かも知れないし、4、50分かかるかもしれないねぇ」 (ぉ、ぉぃ・・・なんでわからんのよ。うちは電気代払っとるんじゃ〜!)

りゅ「わからないって、一体どんなことをしてるのですか?」

電力会社の人「故障している発電機の代わりに他のを立ち上げようとしてるんだけど、上手く動かなくてねぇ」 (しょっちゅう停電してるんだから、普段からすぐ立ち上がるようにしておけっ!)

りゅ 「そ、そ〜、わかったわ。ありがとう。できるだけ、早く電気が回復させてね」 (ふっ、(ー_ー;)わかっちゃ、いたけど、聞くだけ時間のムダでした。)

となるのがオチ。1時間以上も停電していた時の実話でした。結局、停電したらふて寝をするしかないんだけど、さすがに二日も続くともう、眠れない。しかも、コンピュータを使う用事が多い時なんて本当に困る。うちの隊長1号はやむなくそのまま使ってたけどね。結果は・・・数時間後に彼がしていたのはふて読書。やっぱり、電気がなくちゃ、何も出来ない。

では、さぞかし、アイスランド人は困ってるんじゃないの?と思うでしょ?ふふふ。りゅが知る限り、この村の人は停電すると、諦めて「コーヒー、コーヒー」と言って、休憩に入ります。スーパーだろうが、美容室だろうが、です。だって、電気がつかないんじゃ、な〜んにも出来ないからね。何事も諦めが肝心、肝心。でも当然のことながら、コーヒーメーカーが電気なしで稼働するわけもなく、電気が来るのをひたすら待つしかないのよ。それじゃ、オフィスなど困るでしょって?もちろん、停電用予備電源があるから、その電源がある間にデータなど必要な物は保存して、コンピュータの電源を落とすことは出来るけど、その後は一緒みたい。結局為す術はないことに変わりはないのでした。


教訓・・・停電はふて寝して過ごせ。


今回はちょっと、とほほな内容でした。でも、他の町は多分違うと思うよ。これも、ウエストフィヨルズが陸の孤島だから故の事だと思います。おかげで、景色はキレイだけどね。まぁ、旅行に来る分には問題ないと思うけど、暮らすのは結構大変。実はコレを書いているそばから、バンバン停電してるし・・・。(ー_ー;)おまけに、たったこれだけ書くのに、2晩待たなければならなかったのでした。ちゃん、ちゃん。まぢで引っ越そうかなぁ。


余談ですが、以前お墓を散歩中にこの国には9月や10月生まれの人が非常に多い事を発見したんだけど、今までは、冬が長いからかなぁと思ってました。(ぉぃぉぃ)でも・・・ひょっとして、停電のせいもあるのかも? (ー_ー;)





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