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「洞 穴」

2003年4月 16日


ただの苔むす大地に見えるけど・・・

 
前回までの2人旅の番外編として洞穴なんか紹介しちゃいます。…というのも、レイキャビクにある行きつけのガレージのお兄さんと世間話をしていた時、「遠出もいいけど近場に洞穴なんかもあるよ」という一言がきっかけ。彼はクベラゲルディの出身でレイキャビクの東50キロあたりのコトは何でも良く知ってます。詳しく場所を聞いて行ってみることにしました。なんでも道路沿いからすぐの所にあるらしいけど、奥は2キロくらいあるのでランプは必須とのこと。彼が言うのは工事現場とかで使うヘッドライトのコトです。が、そんなもの普通持ってないので、オイルランプを持って出掛けました。



じ、地面にポッカリ穴が…

 
参加メンバーは以前と同じ3人。自宅から車で20分くらい走ると、周りの景色はいかにも溶岩が風化したような荒れ地。何度か車を止めて場所を探すも、どこを見ても洞穴がありそうな雰囲気で、なかなか見つからない。気温は低くはなかったけど天気は曇り、風がちょっとあって外にいると結構寒かった。そうこうしているうちに地面に穴が開いているのを発見。おお…これが洞穴かな? 実は洞穴と聞いた時点で、なんかトンネルみたいのを想像していたので、いきなり穴の開いた大地を見てちょっとビックリ。



入口の岩には氷が…。奥はかなり深そうです。

 
辺りを見回すと、洞穴の入口らしき岩の隙間を発見。ちょっと降りてゆくと、足下の岩を氷が覆っていて、ものすごく滑る。これって普通のスニーカーじゃだめかも。もし行ってみたい人は季節を選んだ方がいいです。あと、いつ崩れるかというキケンは伴いますので、手袋とかヘルメットとかの装備はあった方がいいでしょう。



所々崩れていて外の明かりが入ってきます。中は未だ雪が残ってる。

 
ちょっと入り込むだけで気温が低くなります。辺りは雪と氷と岩だけ。雪は、地上に開いた穴から洞内に積もって、そのまま溶けずに残っているみたい。やっぱり中は寒かったのね。途中まで降りたところで、足下の岩全てが氷のために立っていられない。ものすご〜く滑るんだから。体力のない(根性のない)りゅはここでリタイア。後は冒険2人組に任せることにしよう。うん。



洞内の高さは結構高い。ちょっと登れないなぁ。

 
2人を見送った後は、洞内は寒いので車に戻って暖まっていよう。うん。え?薄情者? と言うわけでこの後どうなったのか良く知りません。(笑)…で、ここからがたいちょ。


----------たいちょ談----------

根性なし約1名を後にして、2人で奥に進んでゆくと、途中でまったく足下のグリップがきかなくなる。もちろん氷の為だが、洞内の温度が氷温ギリギリなので、氷の表面が濡れていて、かなりキケン。滑って転びそうになって岩に手をつくと、そこもまた滑ってヘタをすると、踏み直した足も支えようとした手も見事に滑って、そのまま足下の岩に頭をぶつける状態になります。一応登山に使える靴を用意してきたけど、全然役に立たなかった。この時期の洞窟は氷壁とか登れるスパイクが必要かも知れない。



天然の冷蔵庫…いや冷凍庫のようでした。

 
さらに奥に進んで行くと、洞穴上部に何カ所か崩れた後があり、そこからの光で周りは良く見える。足下に広がる岩の上に、氷が生えている。まるでつららが地面から突き出たようなモノ。ふむ、こりゃ一体なんだろう? と思っていると、洞窟もマニアらしいMaoMaoが「上から滴り落ちた水滴が岩の表面で凍ってできるんじゃないかな?」と解説してくれた。ふむ、言われてみるとなるほどそうだ。やっぱりマニアは侮れない。



上から落ちた水滴が少しずつ凍って、地面から生えているよう。

 
さて、崩れた穴からの光も遠くなった所に真っ暗な闇がある。話によるとその先2キロほど闇が続くらしいが、闇の入口で困ったことが起きた。持っていったオイルランプが暗すぎてまったく役に立たない。確かに足下だけは明るくなるのだが、ただでさえ滑りやすいので、数メートル先が見えないと危なくてうかつに足を踏み出せない。洞内の天井も高く、反射光がほどんどないので、まるで夜中の山にでも登っているような気になってくる。例えて言うなら真っ暗な家の中を、蚊取り線香の明かりで歩くようなもんですか。



つららというより牢屋みたい。

 
あまりにも暗く、あまりにも滑るのでそれ以上の進入は諦めて、周りを見回すとみごとにみんな凍っている。鍾乳洞とかに行った人なら分かると思うけど、洞内の壁面にしみ出した水がそのまま凍ってます。それもとける寸前の表面ツルツル状態。温度も低いし湿度もあるし、なんというすぐれた冷蔵庫なんだろうと思ってしまった。そうしてまた何度か滑りながらも洞窟を後にしたのでした。


----------ここまで----------



全然役に立たなかったランプ

 
ガレージのお兄さんに、ランプがないと何も見えないよと言われたのは、こういうコトだったのね。深く反省してしまった。次は夏に行くことにして、装備はちゃんと整えよう。考えてみれば、本来洞窟に照明がある訳じゃないし、通路も整備されているわけないんだよね。もしツアー以外で洞窟に行こうと思っている人は、季節を選んで装備は整えましょう。短パンに半袖なんか論外です。ちゃんと長袖の上下、手袋、厚手の帽子、できればヘルメット、滑らない丈夫な靴、ヘッドライトと予備の電池などは必要です。奥まで入るのなら、空気の存在がわかるようなモノがあった方がいいかも。(ライターとか) あと、地元の人に聞いて、あまり知られていない場合はやめた方が無難です。できれば入る前に誰かに告げて行くことを勧めます。何かあってからでは遅いからね。











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