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家の周りに積もったよ …

今冬はどうやら、本当に雪が多いみたい。クリスマス前から吹雪いてばかりで、ようやく収まったと思ったのも束の間。また吹雪いたのよ。しかも、 … 今度は家の周りに結構積もっちゃった。ちょうど家のまわり1メータくらいの隙間を残して積もってるの見えるかな?不思議な形に積もってるのは、降った後に地吹雪で飛ばされるからなんだよね。

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突然庭に出て、何かしてるたいちょ

さて、雪が積もって寒いけど、キレイだなぁ、と思っていたら、突然庭へ出ていく人約1名。思わず、つられて出てみたら …

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なにかゴソゴソしてる

おもむろに何やら取り出して、広げるたいちょ。風に煽られて、うまく広げられないみたい。でもね、あのぉ、それってひょっとして、夏場とかに、外で寝る為の道具なんじゃ??? 今は夏じゃなくて、辺り一面、真っ白な雪原の冬なんですが … 。ちなみに、これ、どこかの平原に来ているかのように見えるけど、本当に玄関から数メータ離れただけの庭先です。

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たいちょ「ペグがきかねぇ … 」とブツブツ

雪の中の設営は初めてで、ちょっと手間取るたいちょ。風も結構あるし、元々、これは冬以外の3シーズン用だから、しょうがないのかもね。さすがに1人で抑えながらペグを打つのはムリそうだったので、りゅも、テントを足で踏んで手伝ってあげたよ。やっさしいなぁ♪ そんなこんなで、とりあえず、テントは完成したよ〜。

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思いっきり飛ばされてるし …

さて、次はフライシートを、と思ったら、打ったペグが外れて、風に煽られ飛ぶ飛ぶ。(笑)いやぁ、強風の中のテント設営は大変だねぇ。思いっきり内側のテントとずれてるし。直すのも大変そうだから、まっ、いいか。庭先だからまず、これで死ぬことはないしね。

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雪をかけかけ(左)と できた〜♪

そんなこんなで、なんとか完成♪でも、フライシートの下の隙間から、風が入るとそのまま吹き飛ばされそうになっちゃう。なので、まわりを薄〜く丁寧に雪で覆うたいちょ。で、これぐらいなら、りゅでもできるっ、と、スコップで雪かけを手伝ったら、(写真右の多い所(ー_ー;))かけ過ぎて怒られちゃった。ちぇ〜っ。まぁ、中で寝る人の身になれば、つぶして欲しくないのかもだけどさ。(りゅも寝ることになってるみたいだけど … ??)

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真っ白

さすがにこれだけ雪と戯れると、手袋も真っ白。さすがにインナーのフリースまでは濡れなかったけど、体温で雪がびっしりくっついちゃったので、ここで手袋を交換。うん、家の近くだとこういうのが便利で良いね。(笑)

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お茶をもってくる、りゅ(左)と凍った靴ひも

テントができあがったことで、そそくさとお茶を持ち込む、りゅ。だって、中でどれくらい寒いか感じながら飲んでみたいじゃない?この写真では分かりにくいけど、目の回り以外、寒がりのりゅはグルグルに巻いてます。でも、マイナス5〜6度&風が多少吹いていたけど、この日はその前数日と比べたら、寒くはない方だったんだけどね … 。

さて、テントの中で靴を脱ごうとしたら … たいちょの靴ひもが凍って、縦になってました … 。

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夕日の手前?(左) と お休みなさ〜い

こんな薄い生地が2枚あるだけで、結構寒くないのね。お茶を飲みながらお日様を眺めてまったりしちゃった。でも、そのうち気づいたら、風が強くなって、さすがに気温が下がってきたのよ。どうも、たいちょはりゅにもここで寝させる予定だったらしいけど … こんな寒い日はやっぱり、お家がいいよね〜。と言うことで、固〜く辞退した、りゅ。結局、ビュービューの風の中、たいちょ1人で寝ることに。りゅは「つらかったらいつでも帰ってきて良いからね〜」と優しい?言葉を残し、暖かい家の中に帰っていきましたとさ。 

寝る前に様子を見に行ったきり、後は家で熟睡してたのだけど、夜中に雷みたいな音がしたのよ … 。アイスランドでは雷自体がすご〜く珍しいのだけど、12月は2回くらい、雪の中雷が鳴っていたから、きっと今回のもそうだったんだろうなぁ。丸焦げになったテント泊のたいちょを想像して、ちょっと心配するも … ま、起きるのも面倒 大丈夫だろうと、放って置いたけどね … 。←薄情りゅ

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薄暗いけど、おはよ〜さんですっ う、埋もれてる?

さて、起きて、窓の外を見たら … 思いっきりの地吹雪じゃないのよ〜。窓の外を雪が横に流れて??(飛ばされて)いくのが、よく見えたわよ。と言っても、この写真を撮る少し前で、まだ真っ暗だった時なんだけど。ようやくうっすらと夜も明けて風も収まったので、たいちょの様子を見に、表へ行ってみたよ〜。

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ぉ〜ぃ、生きてるか〜い?

フライシートを開けると、シートが張ってあったはずの所にまでしっかり雪が吹き溜まってます。まぁ、あの風じゃぁ、しょうがないよね。さぁ〜て、たいちょは生きてるかなぁ?テントのジッパーをあげると … 中には蓑虫のような物体が … 。

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相変わらず寝起きが悪い

と言うわけで、ここは蓑虫体験者に語ってもらいましょう … 。(笑)

- - - たいちょ談 - - -
(長いよ・・)

先にお断りしておきますが、自分は登山家では断じてない。だから登山の知識も経験もないです。まぁ、子供の頃に「尾根歩きでテント泊」程度を何度か経験しているだけで、いわゆる「山屋」と言う人たちではありません。アイスランドに居ながら、普段の屋内は十分に暖かいし、移動は自動車がメイン。たまに歩いても数百メートル歩いて「今日は寒いね〜」程度の日々です。まぁ、その数百メートルでも顔が凍傷になりそうな場合もありますがね。

そこで「アイスランドの冬って本当に寒いのか?」などと愚かな疑問が湧き出てしまい、もぉ〜こうなると、試してみないことには気が収まらず、ちょっとばかり雪が続いたので、良い機会だと思ってテントなんかを張ってみたってだけ。天気も良く、氷点下と言えど風もそれほど強くないし、これはチャンスだ … とその時は思ったんだな。

ただ所有しているテント2つは、どちらも3シーズン用のテント。しかもファミリーテントに毛が生えた程度で、設営にはかなり不安があったけど、他に選択肢もなく、「ま、庭先で遭難するコトもあるまい」くらいの軽い気持ち。

いざ設営を始めると、徐々に風が出てきて、一人で張るのはエラく苦労する。先にペグ(杭)を打とうにも、雪が片栗粉みたいで全然効いてくれない。ペグ自体がテントセットに入っていた、ただのアルミの棒なので、効かないのはわかるんだけど、仮にそれなりのペグに買い換えたとして、こういう状況で本当に効くのか? と、新たな疑問が浮かんでくる。冬山経験者の方、本当のところどうなんでしょう?

さて、某撮影係に手伝ってもらいながら、なんとか設営完了。「さ〜て、ゆっくり寝よう」という時点で、撮影係が不参加表明。「え? ひょっとして、はめられた?」。とは言え、ここまで来たら引っ込みがつかないので、1人で3人用テントに寝ることに。そこで思い当たったのが寝袋。いまさら気が付くなよ、ってな話であるが、所有している寝袋3つは全て3シーズン用。夏場の野営用にテントと一緒に買ったものだから、当然3シーズン用である。この時点で気づくあたりでアウトドア人間失格である。

しかたがなく、寝袋を2枚重ねると言うアイデアで乗り切ることにした。「3シーズン用も2つ重ねれば冬用並じゃね?」ってな軽い気持ち。ここでもまたバカ大噴出なんだが、3つの内2つは同型のもの、残りの1つは買い足したモノで型違い。まぁそれはいいのだが、中綿の状態で選んだ2つが型違いの2つだったのが間違いの始まり。

実は寝袋に入る時点で気が付いたコトだが、この2つは開閉のファスナーの位置が左右それぞれ逆で、寝袋の中にもう一つの寝袋を入れ込む作業の時は(封筒に封筒を入れるようなものかな)、外側の寝袋のファスナーだけを開ければ済んだので、ファスナーの位置なんぞ気が付きもしなかった。「さて寝るべ〜」と外側の寝袋のファスナーを開けた後、内側の寝袋のファスナーを開けようとしたら、ファスナーがない。そりゃないはずだ、逆側についてるんだも。仕方ないのでモコモコと入り口から入り込んで無事就寝。

この3シーズン用寝袋2枚重ねは、綿が沢山感じられて安心感はあるのだが、その弊害として一度入ると身動きが取れない。首周りのヒモを締めてしまうと、時計を見るのも難儀である。しかもファスナーがそれぞれ逆だし。もはや「陸に上がったモスラ」だと思っていただいていいです。最初は腕を出して文庫本なんぞ読んでいたのだが、暖かいとは言え、テント内の温度がマイナス3度ほどで、さすがに肩が冷えて読書を止めてしまった。肩まで入ってヒモを締めると、そこそこ暖かい。ただ窮屈すぎて延ばした腕を首元のヒモ調整に曲げることすら一大作業。

寝の体制に入ったのが11時半くらいだが、外は風が強くなってきている。テントにあたる雪の音がかなりうるさい。テント自体も結構シナって「これ、ホントに朝まで持つのか?」と不安になる。「天気も良く」と書いたが、本当に天気は良いのである。ただ、そこら中に広がる何万ヘクタールという土地に積もっている雪が、風に舞って際限なくやってくる。いわゆる地吹雪ってヤツ。この地吹雪模様になり始めて重大なことに気が付いた。夕食を食べるの忘れた のである。思い立つとえらく減る。このまま眠れれば朝まで持つかな? とか思いながらも、お腹はグーグーである。もうこうなると頭の中は食べ物のコトで一杯になるのは人間の心情 … なのか?。

一瞬、食事をしに帰ろうかと思ったが、このモコモコから脱出する面倒さと、外の吹雪の状態でどうも踏ん切りがつかず。12時くらいの時点で、あまりにも吹雪がすごいので様子を見に来た、「リタイアした某撮影者(負け犬)」が登場。「お〜い、生きてるかぁ〜?」となんともマヌケな声である。これはチャンス! 速攻ラーメンの出前を頼んだ。(庭先で良かったよ) 程なくしてラーメン登場。

だが出前の時、テントを張ってあったロープに足を引っかけて、ただでさえ不安なテントのペグを一本抜いてくれた。おまけにドンブリ一杯に膨れあがった延びきったインスタントラーメン2タマ。こんなに食えるか。とは思ったが、これも「明日の活力の元」と思い直して全部食べる。ラーメンを食べている間、面白い光景を目にした。暖かいドンブリから上がる湯気が、空中で凍って静かに降りてくる。一瞬ホコリかと思ったけど、よく見ると目の前の湯気が静かに降りてくるのにはちと感動した。

さて、お腹も膨れたし後は寝るだけである。再びモコモコしながら寝袋に納まり、首のあたりを締めこんで準備完了。もう何があっても動きたくない状況ではある。1時くらいでウトウトし始めていたが、余りにもテントが揺れるのと吹雪の音で、睡眠にはもう一歩という状態が続く。寝袋の肩口の息がかかる部分は、濡れた後にうっすら凍っていたりして、結構寒いんだなぁ〜などと思っていたが、突如身体の変調を感じる。「は、腹が痛い … 」。賞味期限が1年ほど切れたラーメンだったか?(←りゅ注 それしかなかったんだもんっ) とか思ったが、原因はどうやら冷え込みっぽい。

実は今回使ったマットは、厚さ1センチもないただのウレタンマット1枚である。ってか、「寝袋2枚重ねれば無敵だろ」ってな感じで、あまりマットに気を使わなかったのが敗因。それと服装である。上はTシャツ、ネルの長袖シャツ、フリースの3枚だが、下は下着とジーンズである。もちろん靴下は厚手のを履いていたが、このジーンズってヤツはかなり保温性が悪い。結局はモコモコと寝袋に入る時に、上にフリースがおへその辺りまで持ち上がってしまっていて、それに気が付かず、腰辺りを冷やしてしまったようだ。一瞬暖かいような気がするが、実は冷気が結構上がってきていて、気が付いたらすでに遅しという状態。

それより何よりこの状況をどうするか? が一大課題となってしまった。もはや寝るどころではない。棺桶に入ったエジプトのミイラのごとく横たわった状態で色々思いを巡らせる。幸いまだ赤信号ではなく、黄色信号の後半程度。だが今後どういう風に状況変化するか予想がつかないのが困る。一旦戻ってトイレに行こうかと思ったが、外の猛吹雪のおかげでテントのファスナーを開けることだけでも気が萎える。

20歩くらいの距離とは言え、この吹雪の中だと何百メートルの距離に感じてしまうのが情けない。この際テントを開けてすぐの所で … などと思ったが、家はすぐ目の前だろ。ってか、テント内に紙すらね〜ぞ。この考えは2秒で却下された。人が見ていないとは言え、この吹雪で情けない格好するのは自分の美意識に反する。というより、オシリが凍傷になりそう。

持ち上がったフリースをめいいっぱいオシリの方まで引っ張って、色々と解決策を考えているうちに、なんだか黄色信号前半程度まで回復していた。こうなると後は精神的な要因か。「お腹は段々楽になる … 」と心の中で思い続けているうちに眠りに落ちた。

この状況下のせいか、訳の分からない夢などを見ながら寝ていたのだが、気が付くと足が異常に寒い。どうやら寝ているうちに、身体が足の方に移動してテントの壁面に足があたり、外側に溜まった雪がテント越しに触れているっぽい。仕方がないので頭の方へ移動し直そうと思ったら、頭のすぐ上にも壁があった。状況がよく分からないまま明かりを付けてみると、足の方の壁に多量の雪が溜まって、雪の重みでテントが半分つぶれており、そのつぶれた隙間に足が挟まっていた。道理で足が寒いわけである。

体を起こしてまで雪を払う気力もなかったので、老酒に放り込まれた車エビのごとく、寝袋に入ったまま両足で壁を蹴ってテントの整形を試みる。まぁ元通りになるワケもなかったが、多少はマシになった。実はこの時点までで吹いていた風は北風であり、風は強まったモノの風向は西風に変わっており、これで足が冷えることはあるまいと思って再び睡眠に落ちる。まぁその後も数回は車エビになった訳だが。

さて、風の音と雪がシートにあたる音が大きくなっていたが、睡眠は結構順調である。途中マットから身体がずれていたりして寒さで目が覚めたがおおむね順調。おそらく朝の5時くらいかと思うが、風が一段と強くなって何度か目が覚めた。それでもそれほど危機感はなかったのだが、そのうちに寝ている顔の辺りに何かが触れる気配がある。それまでテントのちょっと端よりで寝ていたのだが、どうも外のテント壁面に雪がかなり溜まっていて、テントを半分押し潰し、潰れた窪みが風を受けて、瞬間的にテントの壁が顔の辺りに触れていたようである。再び明かりを付けてみると「え? こんなんで大丈夫なのか?」って言うほど風を受けるたびにテントが傾ぐ。

一応入り口のファスナーを5センチほど開けてみて、フライシートの様子を見てみるが、めくれている所はなさそうである。ただ問題は風に対するテントの強度ではなくて、実は設営の時に、ポールを差し込む穴に雪が詰まってしまって、確実に差し込まれていない箇所が2箇所あるのを知っている自分である。「あ、詰まってるけど、ま、いいか」で済ませた自分が悪い。目下のところイマサラ差し直すのは面倒だよ。と言うより、この風ではムリ。フライシートをちょっとでも持ち上げた時点で、あっという間に飛んでいきそうな勢いなのである。

一番の心配事は「テントが飛ばされる」コトで、別にポールが抜けて潰れるのは構わなかった。ただ潰れたテントと言うのが、風に強いのか弱いのかが分からなかったので、そこだけが心配なのである。潰れたテントで寝続けたところで、多少雪に埋もれるかも知れないけど、それで寒ければ最悪脱出すれば済むことだが、飛ばされると拾いに行かなければならない。

この風に飛ばされたテントは、人間の駆け足より遙かに早い速度だろうから、どこかの農家の柵にでも引っかかるまで、この吹雪の中追いかけなければならない。第一この風の方向だと最初に到達する農家でさえ数キロは離れている。庭先のお気軽キャンプが、「寒中テント探して三千里」にだけはしたくなかった。こんな化学繊維を投棄するのは環境に良いはずがない。それよりなにより9800クローナは大出費だぞ。(笑)

とは言え、どんなに考えても仕方がないので、溜まった雪を腰で押して少しテントの整形をし、風で傾いでも壁面が顔にあたらない程度、真ん中に移動して寝ることにした。後は覚悟を決めるだけである。相変わらずの風だったが、何故かあっさり熟睡モード。途中、また風向きが変わったようで今度は東風。風が変わった辺りからかなり快眠だったので、どうしたのかと思ったら気温がマイナス2度まで上がっていた。この2度の違いってかなり大きい。おかげでその後はぐっすり眠れました。

快眠中に何か音が … と思えば「生きてるか〜?」とか言いながら、ファスナー開けて写真撮ってるヤツがいるし。ってか、もう少し寝かせて。まぁテントが飛ばなくて良かったよ。

冬山やっている人なんかなら「けっ!」と言われるような出来事ではあるけど、自分なりに分かったコトが結構あって有意義な体験ではあったかな。テントって意外に丈夫なのね。

結論:アイスランドの寒さは風がなければしのげる。(はず … )

教訓:世の中、手を抜いて良いモノと悪いモノがある。

- - おしまい - -

… っと言うことでした。

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その後のテント …

そんなこんなで、たいちょ、しっかり家に帰ってきて、朝ご飯を食べましたとさ。ま、テントの中には、食料も水もなぁ〜んにもないから、しょうがないのだけど … 。で、この日の夜はベッドに入って、その暖かさに感動してたよ〜。さぞかしよ〜く眠れたんだろうねぇ。って、りゅはず〜っと暖かかったけどさっ。

- - おまけ - -

更新日2〜3日前にかなり雪が溶けて、場所によっては路面も出てたのだけど、今日、また降っちゃいました〜。雪が途切れるのはいつかなぁ … 。