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毎週土曜日頃更新 -氷国時間- (^^;)

ウエストフィヨルズから送るふぉとえっせ〜。


ー自然生活ー

2001年9月6日


ドームハウス

 
ウエストフィヨルズの中心地イーサフョーダーの外れにドームハウスが一軒建っている。これがまるで巨大温室みたいな外見で、アイスランドの気候にもかかわらず植物を繁らせているのがよく見える。一般的なアイスランドの家からはちと趣が異なるけど、最近とても気になる建築物。先日ちょっと時間があったので野次馬根性を出しておじゃましてみたぞぉ〜。

*ドームハウス フラー博士が考案した正三角形面を繋げて建てるドーム型の建築物。構造的に外部からの力に対して力を分散するため耐久性は極めて強い。また球体であるため同サイズの建築物に比べ、表面積が小さく内部の保温効果が高い。セルフビルド可。



ドームハウスの周り(左)と内部(右)

 
脇に小さな滝を見ながら坂を上っていくと、アイスランドとは思えないほど沢山の種類の植物が生えていて、まるで植物園みたい。中にいた女性に声をかけてみると、中を見せてくれるとの事。こういう気兼ねない付き合いが出来るのもアイスランド特有だね。みんなおおらかでうれしいぞぉ。一緒に出てきた犬に迎えられながら中に入ってみると、数多くの草花や池まであるぅ!こんなに沢山の植物を一度に見たのはこの国に来て初めてかも知れない。

ここのドームハウスは壁面の3分の2をガラスなどで覆い室内庭園にし、残りの部分はアイスランド式に芝で覆い住居部にしている。外からは想像つかないくらい室内庭園は広い。なんと言ってもドーム内部に排気ダクトがあり室内でバーベキューができるのがすごいね。中央上にダクトがあるのが見えるかな?室内の池の脇でバーベキュー‥‥ホントにうらやましい。ちなみに1988年に旦那さんが専門家の設計図を元に建てたそうです。



こんなトコ通過する

 
しかし、彼女の家はドームハウス周辺だけかと思いきや、敷地がとても広かった。傾斜に置かれた敷石を辿るとどんどん上へ行けてしまう。草木に囲まれた敷地を歩いていると突然‥‥コケッ!!という鳴き声が‥‥おお、なんとこんな所にニワトリ君が‥‥なんだか日本の農家のようだ。ふらふら歩いて行くととそこにあったのは本使用の温室が2つに納屋(お店なのかな?)や苗木の数々。ってことは、ここでもこんなにたくさんの木々が育つんだからうちの村でも大丈夫なんだろうなぁ。よかった、よかった。それにしても広い・・・。



小屋(左)苗木の大きいの(右)


 
この家の持ち主であるAsthildurさんはイーサフョーダー専属の庭師さん。‥‥と言ってもバカボンのパパみたいな植木屋さんって訳じゃないよ。30年間この町の緑化計画に従事している彼女は夏の間は緑で町の整備をし、冬の間に植木の用意をしながら春を待つと言う暮らしをしている。季節と共に生きている姿は、夏の日射しに程良く焼けていて健康的です。ただ、一部の人がこの仕事を理解してくれないことを残念そうに述べている姿が印象的でした。確かに木々の成長は決して早くはないし、すぐに効果が見えないかもしれないけど、日々、木々を伐採して暮らしている人間として止めてはいけない仕事なんじゃないかな。木を植える暮らしを営むAsthildurさんは自然体で素敵な女性です。



Asthildur cesil pordardottirさん
「The west fjords is my place and I love it. It gives me a power!」

 
ところで彼女は庭師の仕事の一環として時々子供を集めて対岸の無人地帯へゴミ取りに行ったりもするそう。基本的にこの国を旅行に訪れる外国人は自然志向の人が多いからゴミを捨てるのは現地人が多そうだけど、捨てるのは子供に限ったことではないみたい。旅行者が残したり、流木とともにどこからともなく流れ着くゴミは放っておけばどんどん増えてしまうし、自然界にないモノは土に還るのにものすご〜く時間が掛かかる。

りゅも先日ウエストフィヨルズを廻った時にゴミが投げ捨てられているのを見かけてびっくりしたから、子供たちを連れて行って捨ててはいけないことを教えるのは必要なことなのかも知れないね。Asthildurさんは普段でもゴミを捨てている人がいたら「落としましたよ」といって手渡すことにしていると言っていました。いつまでもキレイな所に住んで美味しい水を飲みたいからゴミ拾い活動は元より、捨てないことは基本なのでしょう。

やはりこの国でも地域の過疎化は否めず、特にウエストフィヨルズは景色の美しさとは裏腹に生活する上で気候など厳しい点も多く、より豊かな生活を求めてよその大きな町へ行ってしまう人が少なくないそうです。そんな中でイーサフョーダー生まれ、イーサフョーダー育ちのAsthildurさんはこの町が好きで、ここが唯、私の居場所なのよ、と語ります。首都は彼女にとって「大きいけど小さな町」だとも。確かに首都はこの町よりは大きいけれど、世界的に見たら所詮は小さな町。だとしたらそれは住み慣れた土地を捨てる程のものなのだろうか?彼女はまるでそう言っているみたいでした。




むっくり犬 Skuliくん



今回はちょっとまじめに・・・





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