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  • 「留学したい人へ」

  • 2003年12月21日


たまに高校生などから、「アイスランドの大学へ留学したいのだけど…」と言う質問を受けます。なので、それに対する、個人的な見解+αを少し…。

まず、アイスランドへ来たことがありますか?留学するにあたり、それから、何年か住むことが前提でしょうから、まず、1度来て、見てみることをオススメします。旅行者として訪れるのと、実際に住むのとでは、いろいろ違う面もありますが、とりあえず、来てみれば、アイスランドがどんな国か触れてみることが出来るでしょう。

個人的には暗くて寒い冬も、明るくて涼しい夏もかなり気に入ってますが、人によっては、もしかすると、冬の暗い時期にどうしても馴染めないかもしれません。夏、1日中明るいのに、うんざりしてしまうかもしれません。アイスランド人は、大抵大らかで気のいい人達ですが、裏を返せば、いい加減なので、それにどうしても馴染めないかもしれません。(反対にそれに馴染みすぎて、日本での社会生活に復帰できなくなるかもしれませんが(^^;))

食生活があわなくて … などなど、とにかく、良くも悪くも日本とは違う国であると実感できる点が、あちこちで見られます。特に冬の暗さに参ってしまう人は、日本人に限らず、他国人でもいます。その点に関しては、他の諸外国に留学するより、強いメンタリティーが求められるかもしれません。

ただ、生活環境は文化背景など含めて、日本とは異なるモノのの、海外に住むというコトは、特別なことではなく、住んでしまえば日常になります。アイスランドに限らず、あなたにとって、住みたい国は、夢の国ではありません。現実に生活する国です。日本にいるうちは、「留学したいっ」と言う期待と希望で一杯でしょう。が、いざ着いて、少し時間がたち、冷静になってみると、「こんなハズじゃなかった」と思うようなことがあるかもしれません。

(まぁ、これはアイスランドに限らず、他の諸外国でもありえるから、それをどう乗り越えていくか、目的があるか、本当にそれがしたいのか、を自分で知ってるかどうかは重要かもね…)とにかく、こう言ったことを踏まえずに来てしまうと、結果的に、途中で帰国するようなことになりかねませんから、まず、1度来てよ〜く考えてみましょう。

さて、アイスランドの大学は、日本やアメリカの高卒では入学できないようです。これはどうやら、他のヨーロッパの大学同様、大学ではいきなり専門課程に進むためだと思います。なので、アイスランドの大学への進学を考えているなら、日本の大学で2年終わらせてくるか、アイスランドの高校(4年制か3.5年制)に編入する必要があります。

また、いくつかの交換留学生用のプログラム以外、通常、授業はアイスランド語で行われます。なので、アイスランド語の習得は必須ですが、習得するにあたり、英語で意志の疎通がはかれるようにした方がいいかもしれません。と言うのも、日本語→アイスランド語(英語ゼロ)というのは、ほとんど不可能だと思われるからです。(親御さんがいて扶養されている状態なら、多少事情は異なると思います。ただ、その場合、年齢がもう少し低いでしょうから、言語習得条件はかなり違うでしょう)

高校生と言うことは、最低でも6年間英語の下地があるので、アイスランド語よりは勉強しやすいし、当地において、アイスランド語でのコミュニケーションが取れない場合でも、英語での会話が可能なので、そこから学習していけます。アイスランドへ来る前に3〜6ヶ月程度、英語圏へ留学するのも、耳を慣らす、英語を使うことに慣れる、と言う意味で、いいかもしれませんね。アイスランドでは、テレビ等で、アメリカ英語が頻繁に流れる為、アメリカ英語の発音の人が多いですが、学校ではイギリス英語を習います。そのことを考慮して、留学先を決めると良いかもしれません。 (とは言えcolorをcolourと書く人って、普段どれくらいいるのでしょう?学校では、そう書くのかしら?ご存じの方、お願いしますっ 。)

ところで、なぜ、アイスランドなのでしょう?アイスランドで何がしたいのでしょう?希望の専攻はなんですか?将来に何がしたいのですか?アイスランド語に興味がある場合は、わかりますが、大学で他の学科を専攻したい場合、まず、アイスランド語の習得が先になりますので、英語→アイスランド語→専攻とかなり時間もかかりますし、アイスランド人と同じ講義を受けるのですから、非常に大変だと思います。

また、アイスランド語は、習得したとして、語学の研究をして生きていく、日本語とアイスランド語の通訳になる、などと言う例(他に何かありますかしら?例募集しますっ)をいくつか除いて、もしくはアイスランドで生きていく覚悟がない限り、良いとか悪いとかでなく、つぶしのきかない、言語だと思います。北欧の言語の研究など、興味深いモノはたくさんあるとは思いますが、とにかく、よ〜く考えましょ。まぁ、それでも、これらを踏まえた上で、「ど〜しても、住んでみたいのっ」という人は止めません。(笑)何事も経験だしね。

北海道の小樽商科大学では、アイスランドとの交換留学プログラムもあります。(ただし、この留学先は私立(bifrost.is)です。)また、条件が合えば、アイスランド大学へ奨学金をもらって留学生として来ることもできます。

もし、出来るなら、日本で大学へ進学し、交換留学プログラム(www.hi.is)などで1年ほど、来てみるのがいいと思います。年数はかかりますが、もし、その1年でもっとアイスランドに滞在したいと思えば、アイスランドの大学へ行き直しても良いですし、その1年で満足すれば、日本に帰ればいいわけです。この方法なら、アイスランドの高校へ編入する必要もないので、どうでしょう?(ただ、発音に関しては年齢が低い方が、習得しやすいかもしれません。が、これは他の言語同様、各個人の性格にもよると思います。)幸か不幸か、アイスランドの公立の大学(www2.hi.is)は、費用が日本と比べて非常に安いです。

例 登録費用 セメスターごとにISK.32.500+テキスト代

物価(上昇率も)が高いとは言え、主に生活費を賄えられればいいので、学生生活が長引いても、へたな日本の私大の学費と比べると、まだ楽だと思うのです。滞在するにあたり、必要な金額等はData内にある「長期滞在について」をご覧下さい。


どうでしたか?厳しいことも書いていますが、生活する上では現実です。アイスランドという国は、雄大な自然あふれる魅力的な国だとは、思いますが、良い面もあれば、悪い面もあるわけで、それだけの理由で住むのは大変だと思います。留学する前に、今一度、考えるきっかけになれば、幸いです。

ここに記載されている情報はりゅが個人的に各機関に問い合わせて集めたものです。アイスランドでは、法律・規則の類は日本と比べて格段に頻繁に変わります。更新した日付の上では確認していますが、詳細は変わる可能性がありますので、詳しくは直接それぞれの機関へお尋ね下さい。

また、他にも交換留学の情報などなど、お待ちしています。

注 管理人はアイスランド語もわかりませんし、アイスランドの教育施設へ通ったこともないので、実際の教育事情については、コメントできませんので、ご了承下さい。



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